受験専門の心療内科【本郷赤門前クリニック】合格を勝ち取る勉強法&メンタル管理

最新の脳医学とメンタル医学を応用した受験必勝法を吉田たかよし院長が徹底解説!

入試の制限時間が足りないとき脳を超速化する方法!

 

入試の制限時間が足りないとき脳を超速化する方法!【心療内科】



受験生専門の心療内科 本郷赤門前クリニック 院長 吉田たかよし

 

 

受験の脳医学

 

入試の制限時間が足りない中で脳を超速化する方法!

 

以前、手を動かして図を書くことが脳にもたらす効果をご紹介しましたが、手を動かすことの大事さは、これだけではありません。

 

入試の制限時間内に設問を全部解き終えるようになるための、脳を超速化する受験テクニックとしても手の動きは重要なのです。

 

 

試験を受けるたびに、

 

「時間さえあれば、もっと良い点数を取れたのに・・・」、

 

「途中で考え込んで時間を無駄遣いし、簡単な問題に手がつけられず、大失敗・・・」

 

などと、とっても悔しい思いをしている受験生が多いはずです。

 

 

特に入試の本番では、こういう失敗は、絶対にしたくないですよね。

 

そのための、脳医学の法則を利用した超簡単テクニックをご紹介しましょう。

 

 

受験専門の心療内科 本郷赤門前クリニック 吉田たかよし



 

 

  心療内科で観察する手の動きとは?

 

私は、受験生専門の心療内科クリニックで、受験生さんを問診をしている間、必ず手の動きも観察するように心がけています。

手の動きは脳の働きを反映していて、そこからいろんなことが読み取れるからです。


実際、昨日、受診してくれた受験生くんは、手の動きから、「たぶん発達障害かな・・・」と推測したんですが、診察すると的中していました。

その次の受験生さんは、手の動きから「受験うつかもしれないな・・・」と感じたのですが、検査をしたら、やっぱり、そのとおりでした。
 

 

  手の動きと連動する脳の法則とは?


もちろん、病気の診断に活かすには専門知識と診療経験が必要ですが、試験の点数をアップさせることだったら、受験生の方ご自身でも、手の動きに着目することで可能です。

ぜひ、頭に入れておいてほしいのは、「手が止まれば、脳も連動して働きが止まりやすい!」という脳医学の法則があることです。

 

 

これは、試験の落とし穴になることが多く、多くの受験生が、この脳医学の法則によって試験中にかなりの時間を無駄にしてしまっているのです。

 

逆に言えば、このことを知っておくだけで、点数の大幅アップにつながるわけです。


 

  手に現れるストレスホルモンの影響とは?


最も典型的なのは、数学の難問を解いているときです。

 

解き方がわからず考えこんでいるとき、実は、本人が思っているほど頭の中では脳機能が働いていないことが多いのです。


本人は、解き方がわからないので、一生懸命に考えているつもりになっている・・・。

でも、脳の中では、情報処理が緩慢になっていて、時間が無駄になっている…というケースが、結構な割合であるのです。


特に、心理的にデリケートで、ストレス耐性の低い受験生は要注意です。

ストレスホルモンが脳に作用すると、こういう現象が起きやすくなるのです。

 

  手のフリーズが脳のフリーズへ!


私のクリニックでは、脳機能を変化を測定しながら、認知機能の検査や知能指数の検査を受けてもらっています。

データを分析してみると、やっぱり、脳機能がフリーズしているような、まったく時間を無駄にしている瞬間がかなり多い・・・。

でも、本人に聞いてみると、そんな実感はまったくない。

だから、試験で落とし穴になるので、怖いのです。


では、いつ、脳機能がフリーズしているのか。

データを調べると、明確に傾向がわかるのは、手の動き。

手が止まると、脳機能も止まりやすいということです。
 

 

  脳をフリーズさせない「1分の法則」とは?


難問の解き方がわからなく、ウンウン、うなっているときも、図を書いたり、問題文に印をつけたりしているときは、脳はフリーズしていません。

でも、手が止まったら、要注意!

だから、これを防ぐには、1分以上、手を止めないよう強く意識し、それを習慣化しておくということです。


例えば、解くための方針の可能性をメモするなど、何か手を動かしておくといいわけです。

それが無駄になっても結構。

脳を活発に働かせ続けることができるので、遠回りのように感じるかもしれませんが、実は、正解にたどり着く近道なのです。

次の模擬テストで、1分以上、あなたの手が止まったら、このことを思い出してね!

 

  「デュアルタスク」の障害を示すSOSサインとは?

考え込んでしまったときに、手を動かすことを心がけるだけで、通常は、即、点数アップにつなげることができますが、中には、

 

・意識しても、手を動かすことすらできない・・・。

 

・どのように手を動かしたらいいのか、その判断もできない・・・。

 

・考え込んでいるときに手を動かそうとすると、イライラしたり、気分が落ち込んだりする・・・。

 

このような症状が出た方は、脳がとても危険な状態にあります。

 

脳内で、2つのことを同時に行う「デュアルタスク」ができにくい状態になっており、このような受験生の脳を検査すると、かなりの確率で「受験うつ」が見つかります。

 

 

ただ、そういう方は「受験うつ」さえ治療すれば、ご本人が思っている学力以上の実力が発揮できることが多く、模擬テストの結果よりも、より偏差値の高い大学に合格できる可能性を示しているので、受験生にとっては朗報とも言えます。

 

該当する方は、以下の「受験うつ」の解説もお読みください。

 

 

 


 

 「受験うつ(Exam Depressive Disorder)」とは、受験生が勉強のストレスなどで生じるうつ症状の総称です。2005年に当院院長の吉田たかよし医師が日本で初めて提唱し、「受験うつ どう克服し、合格をつかむか」(光文社新書)がベストセラーになったことなどで広く社会に浸透しました。

 

 受験生の自覚症状として最も多いのは、集中力の低下です。勉強のストレスや不合格になるのではないかという不安によって、脳内で集中力を生み出す中枢が機能低下を起こすために生じます。

 

 英語や国語の課題文が読み取れなくなるということも、「受験うつ」で頻発している症状です。脳内の扁桃体(Amygdala)が暴走すると、ワーキングメモリー(Working memory)の機能が悪化するため起こります。

 

 「受験無気力症候群(Exam Apathy Syndrome)」を併発する方も多く、受験勉強を持続する能力が低下し、志望校への合格を阻む重大な原因になっています

 

 最新の脳科学とメンタル医学を総動員し、受験生のお一人お一人の脳の状態に最適な治療を行うことで、「受験うつ」が早期に軽快するだけでなく、脳機能がパワーアップするため、発病前より2ランク高い志望校に合格されるケースも少なくありません。

  

 

 

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入試の制限時間が足りないとき脳を超速化する方法!

 

入試の制限時間が足りないとき脳を超速化する方法!【心療内科】



受験生専門の心療内科 本郷赤門前クリニック 院長 吉田たかよし

 

 

受験の脳医学

 

入試の制限時間が足りない中で脳を超速化する方法!

 

以前、手を動かして図を書くことが脳にもたらす効果をご紹介しましたが、手を動かすことの大事さは、これだけではありません。

 

入試の制限時間内に設問を全部解き終えるようになるための、脳を超速化する受験テクニックとしても手の動きは重要なのです。

 

 

試験を受けるたびに、

 

「時間さえあれば、もっと良い点数を取れたのに・・・」、

 

「途中で考え込んで時間を無駄遣いし、簡単な問題に手がつけられず、大失敗・・・」

 

などと、とっても悔しい思いをしている受験生が多いはずです。

 

 

特に入試の本番では、こういう失敗は、絶対にしたくないですよね。

 

そのための、脳医学の法則を利用した超簡単テクニックをご紹介しましょう。

 

 

受験専門の心療内科 本郷赤門前クリニック 吉田たかよし



 

 

  心療内科で観察する手の動きとは?

 

私は、受験生専門の心療内科クリニックで、受験生さんを問診をしている間、必ず手の動きも観察するように心がけています。

手の動きは脳の働きを反映していて、そこからいろんなことが読み取れるからです。


実際、昨日、受診してくれた受験生くんは、手の動きから、「たぶん発達障害かな・・・」と推測したんですが、診察すると的中していました。

その次の受験生さんは、手の動きから「受験うつかもしれないな・・・」と感じたのですが、検査をしたら、やっぱり、そのとおりでした。
 

 

  手の動きと連動する脳の法則とは?


もちろん、病気の診断に活かすには専門知識と診療経験が必要ですが、試験の点数をアップさせることだったら、受験生の方ご自身でも、手の動きに着目することで可能です。

ぜひ、頭に入れておいてほしいのは、「手が止まれば、脳も連動して働きが止まりやすい!」という脳医学の法則があることです。

 

 

これは、試験の落とし穴になることが多く、多くの受験生が、この脳医学の法則によって試験中にかなりの時間を無駄にしてしまっているのです。

 

逆に言えば、このことを知っておくだけで、点数の大幅アップにつながるわけです。


 

  手に現れるストレスホルモンの影響とは?


最も典型的なのは、数学の難問を解いているときです。

 

解き方がわからず考えこんでいるとき、実は、本人が思っているほど頭の中では脳機能が働いていないことが多いのです。


本人は、解き方がわからないので、一生懸命に考えているつもりになっている・・・。

でも、脳の中では、情報処理が緩慢になっていて、時間が無駄になっている…というケースが、結構な割合であるのです。


特に、心理的にデリケートで、ストレス耐性の低い受験生は要注意です。

ストレスホルモンが脳に作用すると、こういう現象が起きやすくなるのです。

 

  手のフリーズが脳のフリーズへ!


私のクリニックでは、脳機能を変化を測定しながら、認知機能の検査や知能指数の検査を受けてもらっています。

データを分析してみると、やっぱり、脳機能がフリーズしているような、まったく時間を無駄にしている瞬間がかなり多い・・・。

でも、本人に聞いてみると、そんな実感はまったくない。

だから、試験で落とし穴になるので、怖いのです。


では、いつ、脳機能がフリーズしているのか。

データを調べると、明確に傾向がわかるのは、手の動き。

手が止まると、脳機能も止まりやすいということです。
 

 

  脳をフリーズさせない「1分の法則」とは?


難問の解き方がわからなく、ウンウン、うなっているときも、図を書いたり、問題文に印をつけたりしているときは、脳はフリーズしていません。

でも、手が止まったら、要注意!

だから、これを防ぐには、1分以上、手を止めないよう強く意識し、それを習慣化しておくということです。


例えば、解くための方針の可能性をメモするなど、何か手を動かしておくといいわけです。

それが無駄になっても結構。

脳を活発に働かせ続けることができるので、遠回りのように感じるかもしれませんが、実は、正解にたどり着く近道なのです。

次の模擬テストで、1分以上、あなたの手が止まったら、このことを思い出してね!

 

  「デュアルタスク」の障害を示すSOSサインとは?

考え込んでしまったときに、手を動かすことを心がけるだけで、通常は、即、点数アップにつなげることができますが、中には、

 

・意識しても、手を動かすことすらできない・・・。

 

・どのように手を動かしたらいいのか、その判断もできない・・・。

 

・考え込んでいるときに手を動かそうとすると、イライラしたり、気分が落ち込んだりする・・・。

 

このような症状が出た方は、脳がとても危険な状態にあります。

 

脳内で、2つのことを同時に行う「デュアルタスク」ができにくい状態になっており、このような受験生の脳を検査すると、かなりの確率で「受験うつ」が見つかります。

 

 

ただ、そういう方は「受験うつ」さえ治療すれば、ご本人が思っている学力以上の実力が発揮できることが多く、模擬テストの結果よりも、より偏差値の高い大学に合格できる可能性を示しているので、受験生にとっては朗報とも言えます。

 

該当する方は、以下の「受験うつ」の解説もお読みください。

 

 

 


 

 「受験うつ(Exam Depressive Disorder)」とは、受験生が勉強のストレスなどで生じるうつ症状の総称です。2005年に当院院長の吉田たかよし医師が日本で初めて提唱し、「受験うつ どう克服し、合格をつかむか」(光文社新書)がベストセラーになったことなどで広く社会に浸透しました。

 

 受験生の自覚症状として最も多いのは、集中力の低下です。勉強のストレスや不合格になるのではないかという不安によって、脳内で集中力を生み出す中枢が機能低下を起こすために生じます。

 

 英語や国語の課題文が読み取れなくなるということも、「受験うつ」で頻発している症状です。脳内の扁桃体(Amygdala)が暴走すると、ワーキングメモリー(Working memory)の機能が悪化するため起こります。

 

 「受験無気力症候群(Exam Apathy Syndrome)」を併発する方も多く、受験勉強を持続する能力が低下し、志望校への合格を阻む重大な原因になっています

 

 最新の脳科学とメンタル医学を総動員し、受験生のお一人お一人の脳の状態に最適な治療を行うことで、「受験うつ」が早期に軽快するだけでなく、脳機能がパワーアップするため、発病前より2ランク高い志望校に合格されるケースも少なくありません。

  

 

 

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入試に落ちる「完璧思考」の脳の悪癖とは?心療内科医が勧める受験のメンタル対策!

入試に落ちる「完璧思考」の脳の悪癖とは?原因と対策を解説!

 

受験生専門の心療内科 本郷赤門前クリニック 院長 吉田たかよし

 

 

受験の心療内科

 

入試に落ちる「完璧思考」脳の悪癖の治し方

 

 

 

今日のテーマは、入試に落ちてしまう「完璧思考」がもたらす脳の悪癖についてです。

 

 

真面目な性格にもかかわらず、入試に落ちてしまうというのは、とてももったいないことです。
 
そんな方の脳機能をメンタル医学の専門的な手法で解析すると、「完璧思考」が暴走して、気分の落ち込みと脳機能の低下を招いているケースがすごく多いのです。
 
 
そうなる原因は、受験ストレスによって「認知のゆがみ(Cognitive distortion)」と呼ばれる症状が生じるためです。
 
この場合は、入試の日程が近づくほどプレッシャーが高まるため、脳と心の不調も重篤化してしまいます。
 
 
しかし、根が真面目なので、脳と心の不調を早期に回復させると、成績が一気にV字回復し、志望校に合格する場合が多いというのも、「完璧思考」の暴走による受験うつの特徴です。
 
ですから、「認知のゆがみ」に気づくことがとても大事です。
 
そのためのセルフチェックのリストも掲載しています。
 
 
受験生の完璧思考は、どのようなメカニズムで生じるものなのか?
 
どうすれば、脳と心の不調を回復させ、志望校への合格を勝ち取ることができるのか?
 
受験生を専門に診療している心療内科医としての経験と専門知識をもとに分かりやすく解説します。
 

 

受験うつ~どう克服し、合格をつかむか~ (光文社新書)(電子版)

 

ストレスが増える受験期に、突然うつ症状を発症する人が急増している。うつで人生を狂わさないために、受験生本人や家族ができることは何か。受験生専門外来のがストレス管理や効率の良い勉強法を解説する。

 

 

 

 

完璧思考は入試に落ちる危険な徴候!

 

完璧思考とは、何か良いものだ…と思っている受験生が少なくないようです。
 
でも、これは、入試の合格を勝ち取るためには、とんでもないカン違いです。
 
大学受験も中学受験も、完璧思考の空回りにによって、学力があるにもかかわらず入試で失敗する受験生がとっても多いんです。
 
危険な要因だということで、しっかり警戒していただきたいです。

 

 

受験生の成功体験が落ちる元凶に!

 

でも、受験生の方が、完璧思考は受験に良いことだと誤解をしてしまうのには、理由があります。

 

受験ではなくて、定期テストの成績については、完璧主義だと、とことんまで学習を追求することで、成績アップにつながるという側面があるのは事実です。

 

だから、自分自身の経験を通して、完璧思考が良いことだと思い込んでしまうのです。

 

また、クラスメートの成績を見て、「完璧思考の〇〇君は、中間テストで良い点を取ったから、完璧思考が良いんだ・・・」などと考えてしまうわけです。

 

 

入試に落ちる「認知のゆがみ」とは?

 

でも、本番の入試は、脳に要求される条件が根本的に違います。

 

特に大事なのは、受験特有のプレッシャーとストレスのため、脳内で、精神医学では「認知のゆがみ(Cognitive distortion)」と呼ばれる症状が生じ、それで試験の得点力が大幅に低下してしまうということです。

 

認知のゆがみとは、自分が置かれている状況を客観的に冷静に受け止めるということができなくなり、偏ったものの見方考え方になってしまうという現象です。

 

もともと完璧思考の人が、ストレスによって認知のゆがみを起こすと、完璧思考が極端な形で暴走してしまいます。

 

心配なのが、普段はさほどではなかったのに、本格的な受験勉強を始めると、完璧にできていないとイライラするようになった・・・という受験生!

 

こういう受験生は、とりわけ認知のゆがみで、本来は合格するはずの大学にも不合格になるという悲劇が起こる危険性が高いのです。

 

 

「認知のゆがみ」がもたらす症状!

 

 

英語の大問の2番は、あまりできていない・・・。

 

物理の波動だけは、勉強が不十分・・・。

 

睡眠も完璧な熟睡をしたいのに、夜中に目が覚めた・・・。

 

 

受験は、何かにつけて完璧にはいかないのが現実です。

 

でも、それにイライラしたり、すごく気になったり・・・。

 

これらは、「認知のゆがみ(Cognitive distortion)」がもたらすメンタル面への悪影響です。

 

 

「認知のゆがみ」で試験の得点力が低下!

 

 

脳がこうした状態に陥ると、柔軟な思考力が低下し、特に応用問題の解答率が壊滅的に低下してしまうというデータが出ています。

 

また、バランス良く時間を使うこともできなくなり、制限時間内で解ききれなくなるという危険性が一気に高まります。

 

少しでも心当たりのある方は、私のクリニックのホームページのうち、「認知のゆがみ(受験ストレス)Cognitive distortion」のページをご参照ください。

 

その冒頭だけ、こちらのブログでもご紹介しておきます。

 

 

まずは「認知のゆがみ」をセルフチェック!

 

 

そちらのページでは、たった3分で自分で診断できる「セルフチェックシート」を掲載しています。

 

こちらの項目でセルフチェックをしていただくのと同時に、その項目は、すべて落ちることにつながる危険な発想なんだということを学んでください。

 

メンタル医学の研究論文などを元に、受験生の方が認知のゆがみを抱えたときに、具体的にどういうことを考えてしまうのかをチェック項目にしています。

 

それを知るだけで、あなたの合格率は確実にアップします。

 

思い当たる方は必ず、ホームページを見てください!

認知のゆがみ(受験ストレス)Cognitive distortion読解力を低下させる受験うつ/

 

 

 

 

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部屋の照明を変えれば成績が上がる?勉強のヤル気が高まる光の波長!

受験生の勉強のヤル気が蘇る家庭の光の波長【受験の心療内科】

 

受験生専門の心療内科 本郷赤門前クリニック 院長 吉田たかよし

 

受験の心療内科

 

部屋の照明を変えれば成績が上がる!光の波長が脳に及ぼす効果

 

 

 

受験生が勉強のヤル気を失って、スマホとゲームに明け暮れている…ということはないでしょうか?

 

このような状態が続くと、脳の神経細胞のネットワークにヤル気を生み出せない性質が癖として定着し、そのまま、無気力症候群に移行してしまうこともあります。

 

親御様は、ぜひ、受験生の脳が勉強のヤル気を取り戻せるように、ただちに家庭環境を改善していただきたいです。

 

 

勉強の意欲を高めるために、ご家庭の環境の中で特に重要なのが、光の波長です。

 

波長が480ナノメートル前後の光は、光感受性網膜神経節細胞に働きかけ、脳を刺激する作用があることが実験データとして実証されています。

 

 

具体的には、ご家庭の光の環境を、どのように変えればいいのか?

 

そのとき、それにあわせ、どんなことに注意をすれば、受験生のヤル気がより高まってくれるのか?

 

受験生を志望校に合格させることを専門に診療する心療内科医としての経験をもとに、わかりやすくご紹介します。
 

 

家庭の照度を上げるとヤル気も上がる!

 

受験生の勉強のヤル気を蘇らせるために、480ナノメートル前後の光が効果的なのですが、その前に親御様に真っ先に取り組んでいただきたいことがあります。

 

それは、ご家庭の中の照度自体を上げることです。

 

照度とは、光の明るさのことです。

 

つまり、家庭の中を明るくすることが必要だということです。

 

 

もちろん、これは単なる精神論や説教ではありません。

脳医学的な明確な理由があります。

 

 

「受験生のお宅チェック」で見つかった問題点!

 

以前、私が理事長を努めている学習カウンセリング協会では、「受験生のお宅をチェック」という事業を行ったことがあります。

 

日本テレビやTBSの夕方のニュースで取り上げていただいたので、見てくださった方もいらっしゃるとお思いますが、私がスタッフを引き連れて、受験生のお宅を回り、脳医学の観点から家庭環境をチェックするというものです。

 

巡回した受験生のお宅の中で、最も多かった問題点が、部屋が暗いということでした。

 

 

光が脳に与える素晴らしい効果とは?

 

部屋の中の明るさを変えて、それが被験者の脳や行動に、どのような作用を与えるのか調べた、脳科学の実験が行われています。

 

その結果、脳は目に入ってくる光の強さ、つまり、部屋の明るさによって、脳の働き方そのものを変えていることが実証されたのです。

 

 

明るい環境に置かれた脳は、無意識のうちに、脳の中にあるヤル気のスイッチが入り、真面目にコツコツ頑張るモードに切り替わります。

 

一方、脳が暗い環境におかれると、真面目に頑張ることを放棄し、自分勝手な欲望を追求するように変わるのです。

 

 

暗い環境で脳に生じる恐ろしい効果!

 

実は、暗い環境に置かれると、脳が自分勝手な行動をとるモードに変わるということには、人類が生き残る上で、大きなメリットがあったのです。

 

原始社会では、暗い夜になると、自分勝手な脳の状態になったほうが、子孫をたくさん残すことができました。

 

 

こっそりと他人の食料を奪う・・・。

 

こっそりと他人の配偶者を奪う・・・。

 

原始社会でも倫理的には許されないことでしたが、暗い夜には発覚することは少なく、結果的に子孫が多く残りました。

 

こうして、このような遺伝子が人類の間で広がったわけです。

 

 

ただし、言うまでもないことですが、現代社会に生きる受験生にとっては、脳が自分勝手な欲望を暴走させることに、何らメリットはありません。

 

 

暗い環境でスマホ依存症に!

 

家庭の中を暗い環境にしておくと、受験生の脳の中でもこの仕組みが働き、自分勝手な欲望が抑えきれなくなります。

 

その結果、スマホやゲームといった、脳に快感を与える電子機器が手放せなくなるのです。

 

 

特に怖いのは、暗い環境で快楽を追求すると、脳の中では依存症状とよく似た状態になることです。

 

つまり、暗い中でスマホやゲームをしていると、毎日、毎日、脳は、よりスマホやゲームを求めるようになってしまうのです。

 

その結果、いずれ、スマホ依存症やゲーム依存症になってしまう危険があるわけです。

 

 

すでにそのような状態になっている人は、こちらのスマホ依存症の解説記事をご参照ください!

 

 

 

 

波長が480ナノメートル前後の光が脳のヤル気を高める!

 

家庭を明るい環境にするため、 もちろん、窓は、光がたっぷりと差し込むようにしてください。

 

それに加えて、照明器具にも工夫が必要です。

 

より照度をあげるため、ルクス数が大きい照明器具が望ましいのですが、それに加えて、照明器具の光の種類の選択でも、受験生の意欲を高める上で大きな差が生じることが明らかになってきたのです。

 

 

結論から言えば、受験生のヤル気を高めるには、波長が480ナノメートル前後の青白い光を出す照明器具が効果的なのです。

 

 

脳が自分勝手な欲望を追求するのか、真面目にコツコツ頑張るのかは、目の網膜にある「光感受性網膜神経節細胞」への刺激で決まります。

 

これが波長が480ナノメートル前後の青白い光で、より効果的な作用が現れることが、実験結果として確認されています。

 

 

逆に、オレンジ色っぽい光は波長が長いので、脳への効果は大きくありません。

 

ご自宅の照明器具をチェックし、このようなタイプであれば、取り替えることをおすすめします。

 

 

480ナノメートルの光が意欲を高める秘密!

 

 では、そもそも どうして人間の脳は 、どうして480ナノメートル の波長の光によって意欲を高めで仕組みになったのでしょうか ?

 

それは、人類が生き残るためにとても 奥深い意味がこめられていたのです。

 

 

本来、人間は夜明け前に目覚めて、食料を取りに行くという行動を起こすための意欲を高めないと、生きていくことができませんでした。

 

夜明け前は空が青白い光になりますね。

 

実は、この光が480ナノメートルの波長に近いのです。

 

夜明け前の光を敏感に感じることによって人間は脳の中で意欲を高めることによって生き残ってきたというわけです。

 

だから、勉強のやる気アップにも、こうした青白い光が、より効果的だというわけです。

 

 

部屋の整理整頓が受験生のヤル気を高める!

 

受験生の勉強のヤル気を蘇らせるために、親御様に次にやっていただきたいのが、部屋の整理整頓です。

 

勉強をしているときも、目はテキストを見ているだけではなく、周辺視野で、家庭環境の情報を無意識下で認識しています。

 

 

ヤル気を分析した研究では、周辺視野から様々な情報が入ってくると、脳はヤル気を持続できなくなる効果があることがわかりました。

 

つまり、部屋の中がいろんな物でゴチャゴチャしていると、仮に受験生が勉強を始めたとしても、すぐに勉強の意欲が消えていってしまう作用が出てしまうということです。

 

そうならないように、受験生のご家庭は、部屋の整理整頓をしっかり行い、見た目をできるだけシンプルに保つのが良いわけです。

 

 

受験生を孤立させない家庭環境に!

 

受験生の勉強のヤル気を回復させるために、もう一つ、親御様にやっていただきたいのは、受験生を精神的に孤立させない家庭環境に変えることです。

 

人間の脳は、他人の視線を感じると、無意識のうちに欲望の暴走を抑えようとする性質があることが、脳科学の研究で解明されました。

 

つまり逆に言えば、他人からは見えない孤立した環境に置かれると、欲望が暴走しやすくなるということです。

 

 

実際、多くの受験生が部屋に閉じこもってしまうと、たとえ初めは受験勉強を頑張ろうと思っていても、やがて欲望の衝動に負けてしまいまう・・・。

 

そして、気がついたらゲームやスマホばかりして時間が消費されてしまう・・・というのは、よくあることです。

 

反対に、家族の視線を感じる環境においてあげると、当初、いだいていた勉強のヤル気が、いつまでも持続してくれるわけです。

 

 

すでに受験無気力症候群になっている場合は?

 

受験生が勉強をサボるというのは、昔からあったことですが、今の受験生は、勉強をしなくなるだけでなく、その時間、スマホやゲームをしてしまいます。

 

その影響で、不自然な刺激が加わり「受験無気力症候群」になってしまう場合も多いのです。

 

この場合、志望校に合格するには、それに合わせた対策が必要です。

 

ぜひ、以下の解説も必ずご参照いただきたいと思います。

 

 

www.akamon-clinic.com

 

 

勉強のやる気が出ない場合は、「受験の燃え尽き症候群」の可能性もあります。

 

www.akamon-clinic.com

 

 

無気力を防ぐ親子の会話については、こちらをご参照ください。

 

www.akamon-clinic.com

【週刊現代に掲載】不登校が治る「栄光浴効果」とは?朝のスポーツ観戦で脳を刺激!

【週刊現代に登場】不登校が治る朝の「栄光浴効果」とは?



 

受験生専門の心療内科 本郷赤門前クリニック 院長 吉田たかよし

 

 

不登校のメンタル医学

 

 

週刊現代に登場】不登校が治る朝の「栄光浴効果」とは?

 

週刊現代に私が取材していただいた記事を掲載され、これについてお問い合わせがあったので、今日はその内容のご紹介です。

 

掲載していただいた記事は、朝にメンタル医学で「栄光浴効果」と呼ばれる作用を脳に与えると、メンタルが元気になり、その日一日、前向きに過ごせるというものです。

 

これは、ストレスマネージメントに役立てられるので、知っておくとよいでしょう。

 

 

この効果は、子どもの不登校対策にも有効です。

 

本当は、学校に行きたい・・・。

 

でも、現実には行けない・・・。

 

そんな不登校の子どものメンタルを「栄光浴効果」で元気にして、学校に登校する心のエネルギーをパワーアップする方法をご紹介しましょう。

 

 

親子で「受験うつ」を克服 メンタル超アシスト(電子版)

勉強法の工夫や生活を改めることで、「受験うつ」を親子で克服し、志望校への合格を勝ち取るためのご家庭でできる処方箋をご紹介しています。

 

 

 

  朝に心を元気にする「栄光浴効果」とは?

 

不登校の子どもが学校に登校できるようになるには、朝、心が元気になる必要があります。

 

そのために利用できるのが、メンタル医学で「栄光浴(basking in reflected glory)」と呼ばれるものです。

 

 

「栄光浴」とは、 「私の友達の友達がモデルをやっているの・・・」とか、「母校の卒業生にノーベル賞を受賞した学者がいるんだ・・・」とか、社会的に地位や名誉を持った人とのつながりを強調することで、自分の評価や印象を高めようとする行動を指します。

 

でも、現実には、これによって嫌われたり、人間的に小さいヤツだと思われたりして、逆に自分の評価を下げてしまうということは、みなさん、うすうす気づいています。

 

にも関わらず、ついつい、こういう話をしてしまうのは、心の中で成功した人と自分自身を重ね合わせ、あたかも自分自身が成功したかのように感じ、心が高揚するからです。

 

 

栄光浴自体は否定的な文脈で語られることが多いのですが、工夫次第で栄光浴効果はメンタル面のコントロールに積極的に活用できるものなのです。

 

 

  「朝オータニ効果」が心を元気にする理由!

 

今回、私の取材記事を掲載していただいているのは、「心が蘇る朝オータニの威力」という特集です。

 

メジャーリーグ大谷翔平選手が活躍していますが、時差の関係で日本時間の朝に試合が生中継されます。

 

それを見て心が元気になる人が日本列島にあふれていて、私はそれを脳医学の面から解説させていただきました。

 

この効果の鍵を握るのは、脳の「ミラーニューロン」です。

 

これによって、本当は大谷選手が活躍しているのに、それを見た人の脳の中でも、あたかも自分自身が活躍しているという反応が生じているのです。

 

さらに、アメリカ人の中で日本人の大谷選手が活躍することで、同じ日本人という帰属意識が栄光浴の効果を生み出し、心を元気にする作用を増強しているわけです。

 

 

  不登校の生徒が朝の栄光浴効果で学校に通える!

 

週刊現代では、以上のような解説を記事にしていただきましたが、この効果をうまく活用すれば、不登校の生徒が学校に通えるようになります。

 

実は、週刊現代の記者さんにも、むしろ不登校対策の話を時間をとってお話ししたのですが、さすがに、「朝オータニ現象」からは外れるので、こちらの話は記事には漏れていました。

 

残念!

 

でも、ですから週刊現代をお読みになった方も、ぜひ、このブログを読んでいただきたいです。

 

 

私のクリニックを受診している不登校の生徒さんにも多いのですが、不登校になると、昼夜が逆転し、夜中に放映されている海外のスポーツの試合を観戦する機会が増えます。

 

その結果、カウンセリングをすると、心の底からリスペクトし、かつ、心理面で同一化しているスター選手がいる場合が多いのです。

 

特に、年代的に、サッカーやバスケットの試合が好きな生徒さんが多いのですが、その競技で大活躍しているスーパースター選手の栄光浴効果を活用すれば、朝、心を元気にする事ができます。

 

 

  感動的な活躍シーンを見直して学校に登校!

 

おすすめしている方法は、今まで見た試合の中で、その選手が活躍している最も感動したシーンを編集して、コンパクトなハイライト集の動画にしておくのです。

 

そのシーンを見ることによって、朝、心を元気にした上で、登校を試みるわけです。

 

 

ただし、ぼけっと見ていたり、ただ漫然と見ているというだけでは、十分な効果が得られません。

 

気持ちを選手の動きに集中し、自分自身が選手と一体化してスタジアムに立っているという自己暗示を与えることで、メンタルをシンクロさせることができます。

 

 

心が成熟し終えた親から見ると、そんなのは些細な効果にしかないだろう…と考えがちですが、多感な思春期の世代の脳にとっては、効果はかなり顕著です。

 

 

  人間の脳は朝、元気になるように出来ている!

 

実は、人間の脳は、そもそも、朝になると、意欲を生み出す側坐核などの働きが活発になり、自動的に元気になるように出来ています。

 

この作用を利用し、人類は、文明を持つよりはるかに昔から、朝になったら狩りや食物採取に出かけ、それによって大自然の中で生き抜くことができました。

 

現代人が、朝、職場や学校に行けるのも、知らず知らずのうちに、この作用を利用しているのです。

 

しかし、同時に、現代人の脳はストレスを抱え込み、脳の扁桃体が暴走することによって、本来、朝に元気になるはずの脳が、元気になれなくなってしまう人も多数、出てきています。

 

不登校の生徒さんの多くも、その被害者になっているのです。

 

ただし、本来、朝に元気になる脳の性質が完全に失われたわけではないので、元気になるための何らかの試みをすれば、一気に登校できるようになるわけです。

 

 

  朝に心が元気になる様々な方法!

 

朝、学校に行くために心を元気にするための具体的な方法として、

 

・朝だけ限定でゲームをする

 

・朝、コンビニに行って、最も好きなスイーツを買って食べる

 

・朝、大好きなスポーツをする

 

などを呼びかけていますが、今日紹介した方法も、そのひとつなのです。

 

停滞しているだけでは、不登校は解決せず、欠席期間が長くなるだけです。

 

生徒さんがやりたいと思うことで良いので、まずは何か第一歩を踏み出しましょう。

 

 

 

  専門の脳医学で不登校を克服!

 

もちろん、ご紹介した心理的な方法だけで、不登校の方が誰でも学校に登校できるというわけではありません。

 

より確実に不登校を解決するには、磁気のパルスを当てて脳の活動を改善させるなど、脳医学とメンタル医学の専門の治療も必要です。

 

 

私のクリニックでは、不登校から回復できる心療内科プログラムに力を入れています。

 

 

具体的に不登校をどうやって治療していくのか、クリニックのホームページで解説しています。

 

その冒頭だけ、こちらのブログでもご紹介しておきます。

 

不登校になった方、ご家族の方は、ぜひホームページを見てください!

https://www.akamon-clinic.com/不登校/

 

訪問診療で不登校から医学部合格へ



 このページの要点は? 

 ✓  不登校 School Refusal )の本当の原因は、うつ症状である場合が多いので注意してください。

 

 ✓  うつ症状を治療することで、苦痛なく前向きな気分で通学が可能になります!

 

 ✓  特に医師・歯科医師になるには、面接をクリアーするため、不登校からの早期脱却が不可欠です!

 

 ✓  退学や通信制高校に転校した人も、うつ症状さえ治せば、再びエリートの人生に返り咲くことができる秘策があります!

 

 ✓  不登校回復プログラム(Medical Program for  School Refusal)とは、磁気刺激治療とカウンセリングの組み合わせで、不登校からの早期解決が可能になります!

 

 

東京大学本郷キャンパス赤門正面

本郷赤門前クリニック

 

 


不登校(School Refusal)の原因はさまざまですが、その背景には、うつ病などメンタル面の不調が隠れている場合が少なくありません。

 

 

弊院では、不登校で退学を余儀なくされた生徒が多い通信制高校と連携し、生徒さんの問診と親御様への聞き取り調査を行いました。

 

そのデータを分析すると、うつ症状なのに本人も親もそれに気づかず、対応が後手後手に回ってしまっているケースがとても多いことが明らかになりました。

 

逆に言えば、うつ症状され取り除けば、再びエリートに返り咲き、医学部合格も視野に入ってくるということです。

 

続きを読む ⇒ 本郷赤門前クリニックホームページ

合格する内申書は医者の診断書で決まる!医者だけが知る入試の実態!

入試に落ちる内申書は医者の診断書で決まる!

 

受験生専門の心療内科 本郷赤門前クリニック 院長 吉田たかよし

 

受験の心療内科

 

入試に落ちる内申書医者の診断書で決まる!

 

 

私は受験生を専門に診療している医師として、とても腹立たしく、とても残念に思っていることがあります。

 

それは、理不尽な内申書によって入試に落ちてしまう受験生が、少なからずいるということです。

 

 

内申書で落とされてしまったら、いくら勉強しても、受験生には、どうしようもありません。

 

しかも、落ちる原因となった内申書をよくよく分析すると、もとを正せば、医師が受験のことをまったく意識しないで書いた診断書の表現が、そっくりそのまま内申書の記載に化けてしまっているのです。

 

ですから逆に言えば、この段階で、親御様が医師と連携して診断書の表現をコントロールすることで、合格する内申書に仕上げることも可能だということです。

 

 

落ちる内申書にしないためには、具体的には、どのような点に注意が必要なのか?

 

受かる内申書を手に入れるには、主治医とはどのようなやり取りをすればいいのか?

 

受験生を専門に診療している心療内科医としての経験と専門知識をもとにわかりやすく解説します。

 

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ストレスが増える受験期に、突然うつ症状を発症する人が急増している。うつで人生を狂わさないために、受験生本人や家族ができることは何か。受験生専門外来のがストレス管理や効率の良い勉強法を解説する。

 

 

腹立たしい内申書のカラクリ!

 

浪人生の「受験うつ」の場合、私のクリニックで問診すると、入試に落ちたことをきっかけに「うつ症状」が悪化したというケースが多いです。
 
うつ症状をただ治すだけでなく、志望校の合格を手にするところまで脳医学の力で実現するのが私の方針なので、前回の入試に関して分析を行うことも大事な仕事です。
 
 
そこで、まず、脳の認知機能の検査データや模擬テストの結果などを元に、落ちた原因を分析するわけですが、最も腹立たしく感じるのが、内申書が入試の結果に悪影響を及ぼしているケースです。
 

 

医者の診断書が内申書に化ける仕組み!

 

うつ病などを発病して授業や定期テストを欠席すると、学校から「医者による診断書を提出してください」といわれます。

もちろん、受診した医者に依頼して診断書の作成料さえ支払ったら、すぐに書いてもらえるのですが、これが後々、受験にとって大きな落とし穴になります。


安易に提出した診断書をもとに、そのまま、内申書の記載に化けてしまうことがよくあります。

学校側としては、長期の欠席があれば、内申書には理由を書かないわけにいきません。

そこで、学校の先生は、医者の診断書を丸写しするということになる場合が、現実にはとても多いのが実態です。

 

落ちる診断書を書く医者の無自覚!


でも、診断書を書く医者は、在籍する学校に出すということしか、頭にありません。

正直に言いますが、私自身も受験生を専門に診療するようになるまで、こうした問題点につながることは気づいていませんでした。


もちろん、多くの医者は、虚偽ではない範囲で、出来る限り患者のためになる診断書を書こうと思っています。

でも、15年前までの私自身もそうでしたが、内申書に化けてしまうというのは、念頭に入っていません。

その結果、「落ちる内申書」に化けてしまうことになる、「落ちる診断書」を書いてしまうわけです。
 
 

意外にも内申書が入試の合否に影響を与える理由!


大学受験に内申書は関係ないと、世間では言われています。

確かに、これは一面では真実です。

内申書の点数は、都立高校や県立高校など公立の高校受験では大きなウエイトを占めますが、大学受験では合否に関してわずかなウエイトしか占めません。


でも、だから内申書はどうでもいいというと、これも間違いです。
 
間接的に合否に大きな影響を与える場合が少なくないのです。

たとえば、医学部受験は、面接がある場合が増え、今では大半の大学で入試に採用されていますが、面接の前に担当の教官がかならず内申書に目を通します。
 
 

内申書で医学部に落ちる意外な理由とは?


実際に入試の面接を担当した私の友人の医学部教授は、お酒の席で、酔った状態ではありましたが、「内申書を見ちゃうと、そういう気持ちで面接の点数もつけちゃうもんなんだよね」と漏らしていました。
 
どうしてかと尋ねると、彼は、こう答えていました。
 
「俺は病気の診断や治療のプロだ。
 
 面接で人柄を判断するなんて出来っこない。
 
 内申書に頼ったほうが正確な評価ができるんじゃないの・・・」
 
 

主治医に理解させることが合格への鍵!

 

つまり、まとめると、こういうことです。
 
主治医が入試への影響を配慮せずに診断書を書く
 
⇒担任の先生が、そのまんま、内申書に記入する
 
⇒入試の面接担当者が、事前に見た内申書に引きずられて、受験生の発言を曲解する
 
⇒入試に落とされる
 
こうした事態を回避して志望校への合格を勝ち取るポイントはこちらです。
 
 
診断書を書いてもらう前に、主治医に以上のことを伝えた上で、念入りに相談しましょう。
 
この他にも、合格を勝ちとるためには、学校との交渉がとても大事です。

続きは、こちら! ⇒ 学校との交渉編
 
 

 

 

 

勉強のヤル気が高まる脳の習慣!ポジティブフレームワーク勉強法

勉強のヤル気が高まる脳の習慣!ポジティブフレームワーク勉強法

【本郷赤門前クリニック】吉田たかよし

受験の心療内科

 

前向き思考で勉強できる脳の習慣ポジティブフレームワーク勉強法

 

 

 

今日のテーマは、前向きなメンタルをもたらすための条件などを専門に研究する「ポジティブ心理学」と呼ばれる分野の研究結果を応用して、勉強のヤル気を倍増させる方法のご紹介です。

 

 

物事をポジティブに考えるのか、ネガティブに考えるのか?

 

脳は無意識のうちに、「フレームワーク」を構築しています。

 

勉強などのヤル気は、この「フレームワーク」次第で、大きく変わってくることがわかってきました。

 

 

このメンタルへの効果を積極的に利用して、受験勉強をバリバリ進めていこうというのが、「ポジティブフレームワーク勉強」です。

 

勉強のやる気が出てこなくて困っているという受験生の方は、ぜひ、取り入れていただきたいです。

 

 

「ポジティブフレームワーク勉強法」は、具体的には、何をどのようにすれば取り入れられるのか?

 

受験生を専門に診療している心療内科医としての経験と専門知識をもとに分かりやすく解説します。

 

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勉強のやる気が出ない原因は「脳内の葛藤」

 

勉強などのヤル気が起きないのはどうしてなのか、心理機構や脳のストレス耐性の観点から分析が行われています。

 

その結果、やる気が出ない人は、実は、ある葛藤が生じており、それが脳内で意欲の中枢の働きを低下させているということがわかってきました。

 

やる気を奪う葛藤の正体は、「ネガティブフレームワーク」による葛藤なのです。

 

 

ヤル気を奪う「ネガティブフレームワーク」とは?

 

「ネガティブフレームワーク」とは、どういうことか?

 

また、その正反対である「ポジティブフレームワーク」とは、どういことか?

 

こちらの図を使って説明しましょう。

 

 


 

たとえば、数学の問題集を始めようとするとき、脳内では無意識のうちに、問題集を解くことのメリットを計算しているのです。

 

問題演習をやったところは、試験で出題された場合、解ける確率は80%くらいだろう・・・といった具合です。

 

 

このとき、80%も解けるようになる・・・とポジティブに認識するのが「ポジティブフレームワーク」です。

 

一方、20%は解けないんだ・・・とネガティブに認識するのが「ネガティブフレームワーク」です。

 

 

フレームワークでヤル気が変化!

 

「ポジティブフレームワーク」も「ネガティブフレームワーク」も、どちらも、論理的には正しい認識です。

 

というか、同じ内容を表現を変えているだけですよね。

 

 

なのに、ヤル気に与える影響は、まったく異なるということが、データとして明らかになっています。

 

これが、勉強のやる気を高める上で大事なポイントなのです。

 

 

また、「ネガティブフレームワーク」で物事を考えるたびに、脳内で意欲の中枢が働きにくくなるという作用が働くこともわかってきました。

 

つまり、「ネガティブフレームワーク」が繰り返されるたびに、よりやる気が湧きにくい脳に変わっていくということです。

 

 

落ちる不安との化学反応で意欲が崩壊!

 

特に受験勉強の場合は、頑張って勉強しても入試に落ちるかもしれないという不安感が常に伴います。

 

この恐怖心が「ネガティブフレームワーク」と化学反応を起こすと、受験勉強のヤル気が強力に抑制されてしまうのです。

 

 

しかも、脳内で「ネガティブフレームワーク」がストレスも生み出します。

 

そのため、疲労感も高まりやすく、ますます精神的な負担が増すので、勉強嫌いの心理を生み出す作用も生じるわけです。

 

勉強のヤル気を奪っている元凶だから、このような心理の罠にハマってはいけません。

 

 

ポジティブフレームワークに変える心理訓練!

 

こうした現象に対する対策として効果があるのが、ポジティブフレームワークになるように心理訓練をしながら勉強することです。

 

これを繰り返していると、やがて、意識しなくても自然にポジティブフレームワークで物事を考えられるようになります。

 

そうなると、無理して気合を入れなくても、ごくごく普通に勉強のヤル気が高まっている状態が持続するわけです。

 

受験勉強でこうしたマインドを身に着けたら、社会に出たあとも仕事のヤル気が高まるから、二重三重におすすめです。

 

 

ポジティブフレームワークへの変換の仕方!

 

 

例えば、ケアレスミスをして試験の点数が下がってしまったとしたら、このままだとネガティブフレームワークなので、勉強の意欲が消えてしまいます。

 

そこで、これをポジティブフレームワークに変換しましょう。

 

この場合は、こうなります。

 

ケアレスミスさえしなければ、試験はもっと高い点数が取れる」となります。

 

けっこう簡単ですよね。

 

 

ネガティブフレームワークに潜む脳の不調!

 

ただし、単なる心理的な問題ではなく、脳の不調によってネガティブフレームワークだらけになっている受験生もいます。

 

あなたは、大丈夫でしょうか?

 

 

この場合は、意識してポジティブフレームワークに切り替えようとしても、すぐにネガティブフレームワークに戻ってしまいます。

 

脳の扁桃体と呼ばれる部分で暴走状態が生じ、本人の意思を超えてネガティブフレームワークで物事を考えてしまうのです。

 

 

こういう段階に至ると、それはもう、心理の問題ではなく脳の問題です。

 

あわせて、以下の症状が出ている場合は、特に注意が必要です。

 

なんだか、心がきつい・・・。

 

めんどくさくて、嫌な気分になる・・・。

 

無理に「頑張れ」と自分を励ますと、なんだか物哀しい気分になる・・・。

 

 

心当たりのある方は、一刻も早く、改善が必要です。

 

ドーパミンが枯渇し、脳の側坐核が刺激を受けにくい状態になっている可能性が高いのです。

 

 

この場合、ドーパミン側坐核を刺激し、勉強のヤル気を回復させる方法が、合格を勝ち取る上で有効です。

 

以下の解説を必ずご参照ください。

 

 



 このページの要点は? 

 

 ✓  受験ストレスが脳の機能に障害を与えるため、ヤル気の低下を生み出します!

 

 ✓  勉強のヤル気は、脳の「側坐核Nucleus accumbens)」という部分が中心になって生み出されます!

 

 ✓  ストレスは、脳の「背外側前頭前野(DLPFC)」の機能を低下させることで、ヤル気の喪失を生じさせます!

 

 ✓  「背外側前頭前野」への磁気刺激によって、勉強に対するヤル気の急激な回復を図ります!

 


 ポイント! 


受験勉強などのヤル気は、脳の奥深い部分にある「側坐核Nucleus accumbens)」と呼ばれる部分が中心になって生み出される仕組みになっています。

このため、「側坐核Nucleus accumbens)」は意欲の中枢と呼ばれることもあります。

 

試験で良い点数を取ると、ますますヤル気が出てきますね。

そんな経験が、どなたもあると思います。

良いことがあると、A10神経が快感ホルモンと呼ばれるドーパミンを分泌するため、気持ちよくなるわけです。

 

同時に、A10神経は「側坐核」にもドーパミンを分泌して、活動を活発にしてくれます。

ヤル気がさらに高まるのは、こうして起こる脳の生理的な現象なのです。

 

 

東京大学本郷キャンパス赤門正面 本郷赤門前クリニック

 

続きを読む ⇒ (本郷赤門前クリニックのホームページ)