この効果を応用し、受験生も服装が脳に与える効果を利用すれば、勉強の集中力が上がったり、試験を受けているときに頭の働きがよくなり、志望校に合格するのに役立ちます。
人間は服装に支配されている!
イギリスで行われた研究の結果、「人間の脳は服装に支配されている・・・」という論文が発表されました、
警察官の服装をすると、正義感が強くなる・・・。
看護師の服装をすると、病人のケアを献身的に行いたくなる・・・。
それぞれ、服装が人間の脳の性質を変えているため、こういう現象が起きるのです。
入試に受かる服装!
この法則に従えば、受験生の場合も、「入試に受かる服装」をすれば、現実にも入試に受かりやすい脳に変わるということです。
これは、脳の前頭前野と大脳辺縁系のバランスによって決まります。
効果倍増の秘訣とは?
具体的には、どんな服装が、勉強しているときの集中力やヤル気を高めるのか?
試験を受けているときは、どのような服装だと、点数がアップするのか?
服装によって、脳はどのような変化をするのか?
どのようなことを実践したら、その効果をさらに倍増させられるのか?
受験生はもちろん、受験生の親御様も、これを知っておくと、受験が有利になります。
受験生を専門に診療する心療内科医として、今日から実践できる服装を利用した合格術を解説します!
脳の働きは服装に支配されている!
実は、「脳の働きは服装に支配される」という論文が発表されているんです。
この現象を利用すれば、勉強をしているときや試験を受けるとき、服装をちょっとだけ工夫することで、脳が活発に情報処理を行なうように切り替えることができるのです。
また、試験を受ける直前の時間に、簡単なあることをするだけで、さらにこの効果が高まり、「受かる脳」に変わってくれる効果もあります。
これによって、ライバルに差をつけちゃいましょう!
服装が脳に与える効果とは?
「脳の働きは服装に支配される」というのは、どういうことか?
イギリスで行われた研究によって、志望校への合格を勝ち取るためにもも役立つ、とても興味深い脳の性質が解き明かされました。
私たちの脳は、常に自分がどんな服装をしているのかをモニターしているのです。
そして、無意識のうちに、その服装に合致した脳の働き方に調節しているということが解明されたのです。
脳にこうした性質があることを証明するために、いろんな実験が行われているのですが、たとえば、スーパーマンの服装をしたら本当にスーパマンに近い脳の働きになるという論文も出ているんです。
実験データを分析すると、この効果は、意欲や気力を高める効果が特に大きく、脳の働きを変える作用が強くて驚かされます。
この法則は、受験にも応用できます。
脳が「これは、勉強する服装だ!」と認識する服装を選んで着用したら、脳は「勉強する脳」に性質を変えるということです。
具体的に言うと、「勉強することに対してヤル気が高まり、集中力も持続しやすい脳になる」という効果が現れるわけです。
また、「これは、入試に受かる服装だ!」と認識する服装を選んで着用したら、脳は「入試に受かる脳」に性質を変えるわけです。
こちらは具体的に言うと、「気力が満ち溢れて、たくさんの問題をバリバリ解き続ける脳になる」ということです。
脳の大脳辺縁系が服装に同期!
では、脳には、どうしてこのような効果が出るのでしょうか?
人間の脳にとって、複雑な社会の中で生きることは、とても大変なことです。
社会における自分の立場に合わせた立ち居振る舞いをするというのは、情報処理をしなければならないデータ量が膨大です。
これをすべて脳が情報処理を行い続けるのは、そのままだとかなり難しいことなのです。
思考力を生み出す脳の前頭前野の機能だけに頼って、社会的な立場にふさわしい言動とはどんなものか、すべて頭で考えるということだけをしていたら、現実の生活では追っつかないわけです。
そこで、人間の脳は、いちいち論理的思考力で考えるのをやめて、直感によって次の行動を実行するという方法を採用しました。
直感による行動は、脳の大脳辺縁系などが生み出す機能です。
この機能は大雑把なので間違えることもありますが、直感で行動すると、脳の負担が軽く、さらにはるかに早く行動できるというメリットがあります。
無意識のうちに服装に合わせた脳の働きに調節するというのも、こうした直感を利用した脳の戦略の一つなのです。
試験の点数を上積みする服装とは?
では、試験を受ける場合、着ていくと点数を上積みできる「受かる服装」とは、具体的には、どのようなものなのでしょうか?
服装は脳に対して情報を発信しています。
スーパーマンの服装は、悪を懲らしめるヒーローという社会的情報を発信しているから、スーパーマンの服装をすると、正義感や勇気が湧くというデータが実験で得られたわけです。
パイロットの服装だと、ミスをしなくなる・・・。
ナースの服装だと、献身的に患者のケアができる・・・。
理由は、まったく同じで、服装がそういう社会的情報を脳に発信しているからです。
受験生の場合は、試験で良い成績を取れるという社会的情報を自分自身の脳に発信してくれる服装にすれば、今、受けている目の前の試験についても、点数を上積みしてくれる脳の働きに切り替わるわけです。
試験を受けるときの服装の選び方とは?
そのためには、どんな服装がよいのか?
おすすめは、今までに受けたテストで、すごく良い成績が取れたときと同じ服装を選ぶということです。
はっきりと思い出せない場合でも、「多分これだった!」と思った服を着ていけばいいわけです。
本当は違う服だったとしても、心配はありません。
「服装で脳が変わる」というのは、自分の脳が作り出す作用です。
仮にそれが事実ではなくても、自分が「受かる服装」と思っていれば、それだけで気力が高まって「受かる脳」に変化してくれるわけです。
勉強の集中力を高める服装の選び方とは?
一方、普段、ご自宅で勉強するときに、やる気や集中力を高めるには、どんな服装がいいでしょうか?
おすすめは、制服など、学着ていくいく制服です。
脳の中では、毎日、「この服装をしているときは授業を受けて勉強する」という恒等式が成り立っています。
だから、自宅で勉強するときも、授業中と同じ服装をするのがよいわけです。
一方、勉強が終わったら、自宅でくつろげる服装に、速攻で変えるべきです。
そうしないと、「制服も自宅でくつろぐ服だ」という恒等式に脳内が塗り替えられてしまいます。
こうして、勉強するときは勉強の服装、くつろぐときはくつろぐ服装…といった具合に、服装でもメリハリをつけると、脳も勉強と休憩のメリハリをしっかりつけてくれます。
身近なアイテムでも服装と同じ効果!
模擬テストで良い点数をとれたのは違う季節だった・・・という受験生も大丈夫です。
この効果は、身につければ発揮できるものなので、服ではなくても、靴下でも、髪留めでも、何でもいいんです。
とにかく、今まで受けたテストでバリバリ問題が解けた記憶と結びついているものを、何か一つでいいので身につけて、試験の会場に乗り込みましょう。
さらに、試験が始まる直前に、服でも靴下でも髪留めでも、その部分を触りながら、バリバリ問題が解けた経験を思い出しておきましょう。
それから本試験の問題に取りかかれば、気力が高まって「受かる脳」に切り替える効果はさらに高まります。
服装効果が働かない場合は・・・
このように、服装の力を味方に付けて、気力を高めて合格を勝ち取っていただきたいのですが、残念ながら、脳の機能上の問題があって無気力になっている場合は、服装だけでは解決しません。
学力があるにも関わらず入試に落ちてしまう要因として「受験無気力症候群」はとても多く、その場合は、早急に対策が必要です。
以下の「受験無気力症候群」の説明も、ぜひ、ご一読ください。
本日、内容をアップデートして更新したばかりの解説記事です。
✓「受験無気力症候群・セルフチェック」を掲載しています!
勉強を続ける気力がなくなってきた受験生は、こちらで簡単に自己診断ができます。
✓ コロナ禍の影響で「受験無気力症候群(Exam Apathy Syndrome)」が急増しています。これが、本来は学力があるはずなのに入試に落ちてしまう重大な要因になっています!
✓ 勉強のヤル気が急に出なくなった場合は、単なるサボリではなく、脳の前帯状回(Anterior cingulate cortex)など、何らかの脳の働きに起因する場合が多いので注意が必要です!
✓ 勉強はできないのに、ゲームやスマホなら熱心に取り組めるというのが、受験無気力症候群の最近の特徴です!
✓ ご自宅で誰でも簡単に実践できる「受験無気力症候群(Exam Apathy Syndrome)」の予防法をご紹介しています。
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