受験の心療内科
受験ストレスは音読の声でセルフチェックできる!
志望校への合格を勝ち取るためには、受験の当日まで、脳と心コンディションを良好な状態に保つ必要があります。
特に、受験勉強による脳疲労や入試に失敗するかもしれない精神的ストレスが、人体が乗り越えられる限界値であるストレス耐性を超えると、脳内の前頭前野の機能が劇的に低下します。
その結果、問題を粘り強く解くことができなくなるわけです。
受験生自身も受験生の親御様も、そうした事態を回避するため、その前の段階でストレスの状態をしっかりチェックしておき、適切な対策をとっていただきたいです。
受験ストレスによる脳のダメージ!
今日、ご紹介するのは、そのためにとても役立つ声のチェックの方法のご紹介です。
3つのチェックポイントに着目すると、受験ストレスによって、脳にどれくらいダメージを受けているのか、ある程度は把握できるのです。
受験生も親御様も手軽に実践!
受験ストレスや「受験うつ」による脳機能の低下は、受験に失敗してしまう大きな要因です。
声のチェックは時間がかからず、とても簡単に実践できます。
だから、SOSサインを読み取ることは、受験にとって、とても大きなメリットがあります。
受験生ご本人はもちろん、ご家族も声を通して受験生の脳の状態をチェックしていただきたいのです。
3つのチェックポイントとは?
声と受験ストレスは、具体的には、どのような関係があるのか?
受験ストレスに関する3つの声のチェックポイントとは、それぞれ、どのようなことなのか?
日々、受験生の脳と心を専門に診療している心療内科医としての経験と専門知識を元に、わかりやすく説明します。
心療内科医も診察で行っている声のチェック!
実際、心療内科クリニックで問診をするとき、実は医者は、受け答えの内容だけでなく、声自体もチェックして、診断に役立てているんです。
音読の声をセルフチェックすれば、これと同じことが、ご自分でもご家族でもできるということです。
この前の模擬テストが思ったほどは点数が出なかった・・・。
じっくり考えないとできない応用問題が、最近、ちっとも解けない・・・。
覚えても覚えても、すぐ忘れてしまう・・・。
そのような自覚症状がある人は、まず、教科書でも参考書でもいいいので声に出して読んでみる、つまり音読をしてご自分の声をチェックしてみてください。
また、受験生の親御様は、食事の時などに、何気ない会話を通して、お子様の声をチェックしてあげてください。
ストレスを見極めるチェックポイントをわかりやすくご紹介しておきますので、どなたでも、簡単に実践できます。
脳と心が危険状態にある声のビブラート現象とは?
まず、チェックしていただきたいのが声の高さです。
脳がストレスを溜め込むと、喉にある喉頭周囲筋群が収縮するため、声が高く、さらに声の高さがゆらぎを持つ傾向があるのです。
本来の自分の声より、なんだか不自然で、高く上ずったような、音楽で言ったらちょっとビブラートがかかったような、そんな声になっていたら要注意だということです。
脳の不調で生じる息のコントロール不全!
それから、声が安定的に出ているかも、とても大事なチェックポイントです。
声を出すとき、脳は、腹筋や胸の筋肉と声帯の閉じ具合とを上手にバランスをとって、一定の流量速度で空気の流れができるように息を吐いています。
でも、受験ストレスや「受験うつ」による脳機能の低下が起こっていると、こうしたコントロールが精度の低下を起こすため、安定的な声は出せなくなるのです。
その結果、時折、声の強さが不自然に強くなったり、逆に、声が弱くなって、かすれたリ、とぎれとぎれになったりします。
また、喉にこもったような声になってしまうこともあります。
滑舌の悪化はストレスのSOSサイン!
また、滑舌が悪くなっている場合も要注意です。
解剖学的には舌は筋肉のかたまりです。
これに加え、口の周囲の筋肉なども含め、発音に使う筋肉の全てを連動させて正確に動かさないと、正しい発音にはなりません。
こうした筋肉の連動した動きをコントロールしているのも脳なので、脳機能の不調は、そっくりそのまま、滑舌の悪化として表面化するわけです。
もともと滑舌が悪い人は気にしなくてもいいですが、以前の自分と比べて滑舌が悪くなったと感じたら、それは舌や口ではなく、脳の問題だと認識してください。
この他、声が極端に小さい、とぎれとぎれになる、読み間違いが多い・・・なども、受験ストレスや「受験うつ」による脳機能の低下で生じます。
ぜひ、今すぐセルフチェックをして、脳に起こっている異変を見逃さないようにしてください。
声に表れたSOSサインを見逃さない!
もし、音読をして、なにか脳のSOSサインが出ていたら、それは受験生にとって朗報かもしれません。
現在の成績は、あなたの実力ではなく、脳機能の低下で、見かけ上、下がっているだけなのかもしれないからです。
その場合は、逆に言えば、脳機能を直せば大幅に成績が上がるということを意味しているわけです。
根本的に学力が劣っているより、はるかに明るい未来が見えてきます。
該当する症状が見つかった方は、ぜひ、こちらの検査を受けてください。
受験勉強の脳機能を医学的に分析!
【このページの要点】
①最新の光トポグラフィー検査(Optical Topography)で、勉強中の脳機能を科学的に分析します!!
②安全な近赤外光(near infrared radiation)で大脳新皮質の血流変化を測定するので、まったく安全です!
③大うつ病性障害(MDD)・双極性障害(BP)・統合失調症(SZ)などの誤診を防ぐこともできます!
④勉強のヤル気がわかない、集中力が持続しない、記憶できないなど、脳が抱える問題点が明確になります!
受験ストレスの状態を脳のレベルで科学的に診断するため、決定的に重要だといえるのが「光トポグラフィー検査(Optical Topography)」です。
そこで弊院では、早期合格コースの受験生の方に、真っ先にこの検査を受けていただいています。
「光トポグラフィー検査」を行うと、受験勉強を阻む症状をもたらしているのは、脳がどのような問題点を抱えているからなのか、正確にアプローチができます。
これは、志望校への合格を勝ち取る上で、生命線とも言える、とても大切なことです
急に勉強のヤル気がわかなくなった・・・、
イライラが収まらなくなった・・・、
問題が解けなくなった・・・、
これらは、受験ストレスの典型的な症状ですが、実は脳の中で起こっている異変はさまざまなのです。
たとえば、勉強へのヤル気がわいてこなくなくなったとしても、受験生のかた、お一人お一人、原因は異なります。
ある人は、脳内にあるA10神経の活動が低下して、ヤル気が出なくなる…。
別の人は、背外側前頭前野という脳の別の部分の問題で、ヤル気が出なくなる…。
原因が異なるわけですから、適切な対策も異なるのが当然です。
受験勉強の効率をアップさせるには、まず、脳機能の状態を浮き彫りにさせることが必要なのです。
光トポグラフィー検査は、まったく安全な検査です!
光トポグラフィー検査は、波長が800~2500μmの近赤外光(near infrared radiation)という光を頭に当てて、脳の活動状態を検出します。
この波長の光は、血液中のヘモグロビンに吸収される性質を持っています。
ですから、脳の大脳新皮質のそれぞれのエリアが、その瞬間、どの程度、活動して血液中の酸素を使っているのが、数値化できるわけです。
ぜひ、知っておいていただきたいのは、近赤外光(near infrared radiation)が人体にとってまったく安全であり副作用もないことは、医学的に完全に証明されているということです。