スマホを置いておくだけで集中力アップ!
まず、ご紹介したい集中力アップの脳科学テクニックは、スマホやウェブカメラで、ご自分が勉強している姿を録画し続けることです。
なぜ、それで集中力が上るのか?
理由は、自分自身の勉強している姿を、カメラのレンズを通して第三者の視点で認知することができるからです。
これによって、脳内にあるメタ認知力という能力が高まり、自分自身の感情や脳の働きを客観的に点検や評価し、気づきを得ることができます。
脳科学では、こうした現象は「メタ認知モニタリング(Metacognitive Monitoring)」と呼ばれています。
さらに、メタ認知モニタリングによって自制心を高める脳内のスイッチがオンになります。
そのため、目標設定や計画、その修正といったメタ認知力の次の段階のプロセスが進むのです。
こちらは、脳科学では「メタ認知コントロール(Metacognitive Control )」といいます。
この2段階のプロセスが脳内で進行するため、自分の意思でより精神力を高めて勉強に取り組めるわけです。
実際、やってみるとわかりますが、ご自分が勉強している姿をウェブカメラやスマホで録画し続けると、それだけで、勉強の集中力が大幅に高まることは、ご自分でも実感できます。
自宅でも自習室と同じ脳になる理由とは?
受験生なら経験があると思いますが、塾や予備校の自習室では、自宅に比べると勉強の集中力がアップすることが多いものです。
そうなる理由は、誰しも、第三者に見られていることを意識すると、怠けたいといった欲望を理性の中枢である脳の前頭前野が自制するようになるからなのです。
だから、多くの受験生が勉強している自習室だと普通に勉強ができるのに、自宅で勉強しているときはダラケてしまうという悩みを抱えています。
その最大の原因が、第三者の視点がなくなってしまうことにあったのです。
それをおぎなうのが、カメラで自分の姿を録画することによって、擬似的に自習室と同じ脳の状態に変えるということなのです。
今の自分を監視するのは未来の自分?
カメラで録画する場合は、自分が勉強している姿を見ることができるのは、未来の自分です。
つまり、現在の自分を監視するのは、未来の自分だということになります。
それでも、欲望を自制する心理は強力に働きます。
なぜなら、現在の自分はダラケている自分を許容しても、未来の自分に対しては、胸を張れる立派な自分でありたいと思う心理が働くからです。
録画を再生して5段階で集中力を自己採点!
といっても、勉強している姿を再生して見るのは時間の無駄です。
基本的には、録画しっぱなしで結構です。
ただし、午前、午後、夜など、まとまった勉強が終わったら、ところどころ、早送りで部分的に再生し、その日の勉強の集中力を5段階で採点しましょう。
平均が3点。
ものすごく集中できていたら最高得点の5点。
最悪は1点。
2点と4点は、その中間です。
自己採点で脳の前頭前野が強化!
このように自己採点をすると、脳内で「メタ認知モニタリング(Metacognitive Monitoring)」や「メタ認知コントロール(Metacognitive Control )」を遂行している前頭前野が強化されます。
だから、勉強を頑張るという意思がパワーアップしてくれるので、二重にメリットがあります。
とは言え、録画の再生や自己採点に時間をかけると本末転倒なので、1日3回、それぞれトータル3分以内で、ざっくりと評価するようにしましょう。
特に自己評価が1点や2点の日は、どうしようもなく自己嫌悪に陥ります。
しかし、その悔しさが、次の勉強の集中力を生み出す原動力になってくれます。
そのプロセスで脳の前頭前野も強化されるわけです。
前頭前野をさらに強化するには?
ただし、受験ストレスが激しく、「受験うつ」に陥っている場合は、この方法を実践するのはかえって危険です。
ほんの少しでも抑うつ症状が出ている場合は、この方法は禁止です。
自己採点をして1点や2点をとってしまった場合、自己嫌悪によって抑うつ症状が悪化するからです。
まず、こちらで受験ストレスの状態をセルフチェックしていただき、該当するストレス項目がない場合に実践してください。
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では、「受験うつ」の場合は、どうすれば前頭前野を活性化し、勉強の集中力を高められるのか?
その答えが、前頭前野に磁気のパルスを当てて、直接、刺激をすることなのです。
これによって「受験うつ」が治ると同時に、前頭前野の機能が高まるため、勉強の集中力もアップするわけです。
一般的には、治療以外に悪い影響が出ることだけが副作用と思っている方が多いようですが、この場合は、勉強の集中力が高まるという良い方向の副作用が出るわけです。
ぜひ、以下の磁気刺激治療(受験うつ)早期合格コースについての紹介もお読みください。
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