受験専門の心療内科【本郷赤門前クリニック】合格を勝ち取る勉強法&メンタル管理

最新の脳医学とメンタル医学を応用した受験必勝法を吉田たかよし院長が徹底解説!

秋から冬にかけて勉強の意欲が消滅!受験生の脳の不調の治し方とは?

 

秋に消える勉強の意欲 受験生の無気力症候群

 

 

秋に勉強の意欲が消える脳の症状

 

受験の心療内科

 

 

秋から冬にかけて勉強の意欲が消滅する脳の不調の治し方!

 

秋から冬にかけて、勉強の意欲が生み出されにくくなるという危険な症状が、多くの受験生の脳で生じていることがわかってきました。

 

この現象を知っておかないと、今はさほどではなくても、これから秋が深まると、プチッと音がするかのようにヤル気の糸が切れ、突如として勉強ができなくなってしまう危険性があります。

 

 

なぜ、秋や冬になると、受験生は勉強のヤル気が消滅することになるのか?

 

そのとき、受験生の脳内では、いったい何が起こっているのか?

 

対処は、どうすればいいのか?

 

受験生を専門に診療している心療内科医としての経験と専門知識をもとに、わかりやすく解説します。

 

 

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  秋から冬にかけて勉強のヤル気が消滅する受験生が増加!

 

多くの受験生が、入試が近づく秋になれば、さらに受験勉強のギアを上げて、成績をもう1段上げよう・・・と思っていたはずです。


でも、いざ秋が深まってくると、気が焦るばかりで、いざ机に向かうとヤル気がわかない・・・。

 

中には、勉強の意欲が脳内から消滅したかのように、壊滅的に勉強時間が減ってしまうことさえあります。

 

 

そのような症状を放置していたら確実に入試に落ちてしまいます。

 

そこで、最新の脳医学によって脳の働きを改善したいと、この時期、私のクリニックを受診されるケースも増えています。

 

 

  秋から冬にかけてメンタルがやられる理由とは?

 

秋や冬に勉強のヤル気が消滅してしまう一つの原因は、日照量の低下により、脳内でセロトニンが減少傾向にあることです。

 

受験勉強のように、脳にとってタフな作業を粘り強く継続するには、癒やしホルモンと呼ばれるセロトニンが必要です。

 

ところが、脳は、一日の日照量が低下すると、セロトニンが合成される量を低下させる性質があるのです。

 

 

秋になると、なんとなく物憂いがちな気分になる人は多いと思います。

 

また、芸術の秋と言われますが、文学作品を読んだり、音楽を聴いたりすると、秋はより感傷的になりやすい傾向があります。

 

こうした秋に特有の心理になる最大の原因は、セロトニンが脳内で低下するためなのです。

 

また、これが病的な段階に入った場合は、「冬季うつ病」、あるいは「季節性うつ病」と呼ばれます。

 

 

  セロトニンの低下を予防するには?

 

受験生の脳内でも、秋や冬には同じ現象が生じます。

 

これが、この時期に勉強のヤル気が消滅する一つの原因になっているのです。

 

 

その対策として、秋や冬になると、できるだけ室内を明るくして、目に入る光の量を多くするべきです。

 

また、日中は、できるだけ窓際の明るい場所で勉強しましょう。

 

特に、朝を中心に、午前中はとりわけ明るい環境で勉強することが、セロトニンの不足を食い止めるのに効果が上がります。

 

さらに、勉強の合間に窓から外を眺めるだけでも、予防に役立ちます。

 

外を歩くときも、受験生はうつむき加減になりがちですが、できるだけ背筋を伸ばし、顔を上げて歩いたほうが、より多くの光が目に入ってきます。

 

 

  ヤル気を生み出す側坐核ドーパミンの関係とは?

 

ただし、秋や冬に勉強のヤル気が消滅する原因は、セロトニンの減少だけではありません。

 

 

私の心療内科クリニックでは、受験勉強のヤル気が出なくなった場合、脳の働きについて様々な検査を行います。

 

その結果、最近、特に増加しているのが、脳内のドーパミン神経が機能低下をもたらし、ドーパミンの分泌が低下しているケースです。

 

 

ドーパミンは快感物質と呼ばれ、脳に快感を与える脳内ホルモンです。

 

そのため、受験にはあまり関係がないと思っている人が多いようですが、脳科学的にはまったく間違いです。

 

 

意欲を生み出す上で、脳の側坐核という部分がとても重要な働きをしているのですが、ドーパミンが欠乏すると、この部分の機能が大幅に低下してしまいます。

 

その結果、受験勉強に対しても、ヤル気がわかなくなってしまうわけです。

 

 

こうした現象は、一年中、いつでも起こりうることです。

 

しかし、秋から冬にかけては、セロトニンの分泌の減少との相乗効果が生じるため、とくに勉強のヤル気が消滅しやすくなるのです。

 

 

  スマホとゲームが脳に与える影響とは?

 

特に、現在の受験生は、2020年からコロナ感染の対策で家庭にいる時間が長くなるというライフスタイルが定着しています。

 

それにより、脳内のドーパミン神経が刺激を受けにくい状態が固定化したまま、入試の直前期を迎えるケースが増えているのです。

 

これは志望校への合格を勝ち取る上で、リスク要因となっています。

 

 

さらに注意していただきたいのが、スマホやゲームがこれに追い打ちをかけて、脳機能に障害をあたえてしまうことです。

 

勉強は持続できずに、ついついスマホを見てしまう・・・。

 

勉強はヤル気が出ないが、ゲームならヤル気が出る・・・。

 

こういう方は、ドーパミン神経にトラブルが生じています。

 

 

スマホやゲームは、脳が楽をしていてもドーパミンが出る仕組みになっています。

 

だから、脳はすごく快適なのです。

 

でも、脳がそれに慣れてしまうと、勉強中には、ドーパミンがよりいっそう不足してしまい、ヤル気が湧いてこなくなるのです。

 

 

  応用問題と長文読解で撃沈する理由とは?

 

特に応用問題や長文の読解問題を解こうとしたきに、とりわけヤル気が出なくなる場合が多いのが特徴です。

 

なぜかというの、こういうタイプの問題を解くには、脳の中で多段階の情報処理を根気強く行わないと正解までたどり着けません。

 

そのため、求められるドーパミンの量がより高いハードルになるためです。

 

 

私のクリニックで検査をすると、本人が気が付かないだけで、スマホやゲームによる脳障害といえるレベルまで、勉強に意欲が出なくなっているケースも、この時期にはよくあることです。

 

 

  ヤル気の低下が脳内で固定化される前に対処を!

 

脳がこうした状態に順応してしまうと、ヤル気の低下が脳内で固定化されてしまいます。

 

心当たりのある方は、一刻も早く、改善が必要です。

 

 

このほか、セロトニンの減少やドーパミン神経の機能障害がある場合、あるいはその一歩手前の予備軍になっている場合は、①ヤル気の低下、②イライラの暴走、③集中力の低下、④記憶力の低下、⑤思考力の低下・・・という5つの問題のいずれかが生じます。
 

この場合は、磁気のパルスを脳の背外側前頭前野に当てて機能を強化させるといった最新の脳医学に基づく治療が、志望校への合格を勝ち取るためにとても有効です。

 

ぜひ、以下の勉強のヤル気を回復させる最新治療についても解説文もご一読ください。

 

 

 



 このページの要点は? 

 

 ✓  受験ストレスが脳の機能に障害を与えるため、ヤル気の低下を生み出します!

 

 ✓  勉強のヤル気は、脳の「側坐核Nucleus accumbens)」という部分が中心になって生み出されます!

 

 ✓  ストレスは、脳の「背外側前頭前野(DLPFC)」の機能を低下させることで、ヤル気の喪失を生じさせます!

 

 ✓  「背外側前頭前野」への磁気刺激によって、勉強に対するヤル気の急激な回復を図ります!

 


 ポイント! 


受験勉強などのヤル気は、脳の奥深い部分にある「側坐核Nucleus accumbens)」と呼ばれる部分が中心になって生み出される仕組みになっています。

このため、「側坐核Nucleus accumbens)」は意欲の中枢と呼ばれることもあります。

 

試験で良い点数を取ると、ますますヤル気が出てきますね。

そんな経験が、どなたもあると思います。

良いことがあると、A10神経が快感ホルモンと呼ばれるドーパミンを分泌するため、気持ちよくなるわけです。

 

同時に、A10神経は「側坐核」にもドーパミンを分泌して、活動を活発にしてくれます。

ヤル気がさらに高まるのは、こうして起こる脳の生理的な現象なのです。

 

 

東京大学本郷キャンパス赤門正面 本郷赤門前クリニック

 

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