精神論や説教話で怠け癖が治らないのは脳の問題だから!
そもそも、精神論で怠け癖が解決できないことは、ほぼすべての受験生が、これまでに何度も挫折したことを通し、自らの経験論として、なんとなくわかっているはずです。
また、受験生が勉強せず、スマホやゲームなどダラダラと時間を浪費していると、大半の親は叱りつけます。
でも、それで解決しないということは、親も経験論としてわかっているはずです。
では、なぜ、精神論や説教で怠け癖が治らないのでしょうか?
その答えは、怠け癖の約70%が、何らかの形で、脳の問題を抱えているからです。
特に注意していただきたいのは、受験生の怠け癖の中に、脳や心の病気が隠れている場合が少なくないということです。
もちろん、うつ病など脳や心の病気について、はっきりと病名がつく重症の方は、一部の人に限られます。
でも、それ以外の大半の受験生も、怠け癖が治らない場合には、脳の状態を詳しく検査すると、程度は人によって違いますが、脳や心の病気の方と何らかの形で類似した反応が生じているケースが、現実にはとても多いのです。
その背景にあるのは、スマホの普及です。
受験勉強の疲労とスマホによる不自然な刺激が脳内で化学反応を起こすと、メンタル面のトラブルを巻き起こすことが実証されています。
無気力症候群や燃え尽き症候群と類似した脳の状態に・・・
では、具体的には、これがどの程度のものなのでしょうか?
これについては、学会で発表するために、現在、データの分析を行っていますが、全体の30%弱は、脳や心の病気そのものか、あるいは何らかの形でそれと同様のメカニズムの問題が生じている予備軍の段階に至っている可能性があるという結果が得られています。
さらに、これらと同じようなメカニズムで意欲の低下をもたらしている状態だというところまで範囲を広げると、約70%が該当するという分析結果が出てきています。
大事なのは、こういう脳や心の病気とは言えない程度ではあるものの、ハッキリとした怠け癖の問題を抱えている受験生の場合、怠け癖を治すには、メンタル面の疾患への対処と同様のアプローチが有効であるということです。
受験生の怠け癖が病的になるケースとして多いのは、受験生のうつ症状である「受験うつ」、「受験無気力症候群」、「受験燃え尽き症候群」などです。
中には親が気づいていないだけで、実は「摂食障害」を抱えていて、その結果、勉強ができなくなっている場合もあります。
こういったケースは、女子には少なくないので、ご家族は、ぜひ、注意してあげていただきたいです。
頭から叱りつけると、脳と心の症状には逆効果!
このようなケースでは、怠け癖だと決めつけて、親が叱りつけても、それによって勉強がバリバリできるようになるということは、ほぼ皆無です。
それどころか、脳と心の状態が悪化して、下手をしたら再起不能になるほど悪化する場合もあります。
こうしたリスクを回避し、志望校への合格を勝ち取るには、まずは脳の状態をしっかりと検査し、脳が抱える現状の問題点を浮き彫りにすることが必要です。
そのうえで、脳医学に基づき、それを解消させることが効果的な合格の手段なのです。
私のクリニックでは、このことにフォーカスし、下記の磁気刺激治療(受験うつ)早期合格コースの中に「5つの特別診療」などの専門の治療プログラムを設けています。
実際、今年の入試についても、多くの受験生が偏差値のランクでいうと2ランクぐらいレベルの高い大学に合格を勝ち取っています。
現在では、多くのクリニックが磁気刺激療法を取り入れていますが、そのうちのほぼすべてが、脳の背外側前頭前野などに磁気のパルスを当てて、うつ症状の回復を目指すものです。
しかし、当院では、それに加え、勉強のヤル気、集中力、記憶力、思考力など、受験に必要な脳機能を高めて、志望校への合格を取りに行くというところが、根本的に異なります。
ぜひ、以下の磁気刺激治療(受験うつ)早期合格コースのご説明をお読みいただき、内容を知っていただければ嬉しいです。
Transcranial Magnetic Stimulation for Exam
✓ 受験勉強の集中力・記憶力・ヤル気の低下は、精神論で解決できません。
✓ 受験の脳機能に特化した専門の「磁気刺激治療」が合格への最短コースです!
✓ 勉強の方法を変えるだけで脳機能を高められるのが「受験に特化したCBT治療」です!
✓ 光トポグラフィー検査による脳の活動データを元に、必要に応じて以下の5つの特別診療も併用します!
✓ メンタル医学と脳科学を応用した以上の診療を組み合わせ、志望校への合格を実現しましょう!
「受験に特化した磁気刺激治療」、「受験勉強のCBT治療」に加え、2020年の10月からは、以下の5つの特別診療を開始いたしました。
従来、メンタル医学の分野では、光トポグラフィー検査は、うつ病の中のうつ病と呼ばれている大うつ病性障害と、以前は躁うつ病と呼ばれていた双極性障害を見分けるためなどに大きな役割を果たしていました。
これは磁気刺激療法にとっても重要で、当院の早期合格コースでも、必ず光トポグラフィー検査をお受けいただいているのも、このためです。
ただし、受験生に限っていうと、以上に加え、光トポグラフィー検査のデータを解析することで、勉強中や試験を受けているときに、脳がどのような働き方をしているのか、重要な情報を与えてくれることがわかってきました。
さらに、これに加え、各種の認知機能検査のデータ、模擬テストでの失点の傾向などを照らし合わせると、①ヤル気、②イライラ、③集中力、④記憶力、⑤思考力のそれぞれが、脳内でどのような状態になっているのか浮き彫りになってくるのです。
こうした脳機能については、「記憶力を高めるには、○○をしましょう!」といったことが、世間で広がっています。
私自身も、これまで刊行した60冊ほどの本で、こうしたアドバイスをしてきました。
しかし、これはあくまでも平均的な脳の働きをしている人を想定したアドバイスに過ぎません。
脳機能は一人ひとり異なりますので、正しい対処の仕方も異なります。
さらにコロナうつの影響で、従来から提唱されていた勉強法が役立たなくなった受験生が急増してきました。
そこで、2020年10月から、上記の5つの特別診療を開始することとしたわけです。