9月になると受験生に増えるメンタル面の症状として、雑念症があります。ぜひ受験生の方は、ご自分が今、雑念症になっていないかどうかチェックしていただきたいと思います。
雑念症は、勉強していたり、試験に挑んでいる時に、頭の中に勉強とは無関係な雑念が浮かんできて、それによって集中力が低下してしまうというものです。
例えば、今晩、牛丼が食べたいな、あのアニメの結末はどうなるのかな、など、今やってる勉強と全く無関係なことを勉強中に考えてしまいます。
たまにこういうことが起きるのは誰にもあることですが、これが頻繁に起こるようになるとそれは雑念症なのです。
この雑念症は、9月から受験生の間で増加してきます。
なぜかというと、多くの受験生が4月から受験勉強のギアを上げて一生懸命勉強してきます。
その結果、9月ぐらいになると疲労が蓄積してきて、そのストレスによって脳が楽をしようとする。
それが雑念症の特徴なのです。
特に、夏休みは自宅での勉強時間が長くなり、これによって脳に不自然な疲労を与えることになり、それによって9月に特に雑念症が生じやすくなってしまいます。
思い当たる症状がある人は、決して放置しないでいただきたいです。
これから10月、11月と入試の日程が近づいてきますと、ますます脳の疲労が蓄積し、ストレスも大きくなります。
それに伴って雑念症も症状が悪化してしまうことが一般的です。
特に気をつけなければならないのは、入試の本番で脳の疲労やストレスが極限に達し、雑念症が重度化し、これが試験の得点ダウンにつながり、入試に落ちてしまう可能性があることです。
だからこそ、9月の段階から雑念症の対策をしっかり行っていただきたいのです。
雑念症が重症化する前の段階であれば、ご自宅で簡単な対策を心がけるだけで、雑念症の症状はかなり和らげることができます。
具体的な方法については、私のクリニックのホームページ「雑念症とは?受験生の集中を阻む原因!脳科学が示す合格への対策」でわかりやすく解説しています。
少しでも思い当たる症状がある受験生は、是非こちらをご一読ください。