受験生の皆さん、現在スランプに陥っているということはないでしょうか。
夏休みが終わり、二学期が始まりました。
受験勉強をしていると、誰でもスランプに陥ることがあります。
しかし、一学期と違って、二学期にスランプになると、その影響が直接入試の結果に響いてきてしまいます。
だからこそ、秋以降はスランプに対してより敏感になり、早めに適切な対策を打ち、本来の自分の状態に戻すことがとても大切になってきます。
受験生を志望校に合格させることに特化した心療内科医として、スランプに関して皆さんにお伝えしたいことがあります。
それは、ひと口にスランプと言っても、実は医学的には全く異なる二つのタイプに分類されるということです。
それぞれのスランプに陥る医学上の理由が異なるため、スランプから回復して本来の学力に戻す方法も異なります。
だから、二つの種類のスランプがあるということを理解し、自分が今、どちらに陥っているかを知ることが最も重要です。
スランプの二つのタイプとは、一つは心理学的な不調によるスランプです。
もう一つは、脳医学的な不調によるスランプです。
スランプの原因が心にあるのか、脳にあるのかによって、生じているメカニズムが根本的に異なります。
まず、心理学的な不調によるスランプは、脳の働き自体に問題はないものの、焦りや不安感など純粋に心理的な要因のみによって生じるスランプです。
特にこの秋の時期は、夏休みが終わり新学期が始まることで、入試が近づいてきたことを強く実感する時期です。
それによって、過剰な焦りや不安を感じることが多くの受験生に起こり、それが脳内で悪循環を引き起こし、スランプに陥ってしまいます。
一方、脳医学的な不調によるスランプは、純粋に脳の認知機能の低下によって起こるスランプです。
受験生がうつ症状や「受験うつ」となると、脳の背側前頭前野の機能が低下し、思考力や判断力が大幅に低下します。
また、意欲の中枢も正常に機能しなくなります。
この二つのスランプを混同して考えてしまうと、適切な対処ができなくなり、スランプからの早期回復が困難になります。
まずは、これら二つのスランプがどのようなものなのか、どうして生じるのかをしっかり理解することが必要です。
それぞれのスランプに対する対策については、私のクリニックのホームページ「勉強のスランプを解消!心理学的・脳医学的不調の違いと対処法」で詳しく解説しています。
もし、自分がスランプに陥っているかもしれないと感じた方は、ぜひご一読ください。