受験生の重要な時期:模擬テスト
受験生にとって、9月と10月は模擬テストを受ける大事な時期です。
私が理事長を務める学習カウンセリング協会では、模擬テストの結果が年間を通してどのように変化するのか、またそれが実際の合格・不合格にどの程度関係しているのかを調査したことがあります。
この調査では、認知科学や脳医学の視点も取り入れて分析しました。
夏休みを境にした模擬テストの変動
多くの受験生は、夏休みを挟んで成績に変動が見られます。
夏休み前の模擬テストの結果は、必ずしも本番の入試結果と一致するわけではありません。
しかし、夏休みを終え、秋に入ると、模擬テストの成績と本番の入試の合格率の関連性が急に高まる傾向が見られます。
模擬テストでの本番シミュレーション
秋には、多くの模擬テストを受けることをおすすめします。
模擬テストを本番の試験のように真剣に受けることで、実際の試験時の緊張感をシミュレーションすることができます。
緊張して受験する際の自分の脳の反応を知ることは、受験対策として極めて有効です。
脳が起こすケアレスミスの5つの要因
認知科学や脳医学の研究によると、ケアレスミスは以下の5つの要因から生じることが解明されています。
① トンネルヴィジョン効果(Tunnel-vision)
② 注意持続力(Sustained-attention)の低下
③ ワーキングメモリ(Working memory)の低下
④ 情緒不安定(Emotional instability)
⑤ 脳疲労(Neurological fatigue)
この中で、注意力の低下とワーキングメモリの低下は、年間を通じて一定の割合で発生しています。
一方、トンネルビジョン効果や情緒不安定によるミスは、秋から特に増加する傾向があります。
具体的な対策と分析
模擬テストの結果を基に、生じたケアレスミスの原因を上記の5つの要因に分類して分析し、それに対する具体的な対策を講じることが、志望校合格への近道です。
私のクリニックのホームページ「受験生のケアレスミス解消 テストでの点数アップ方法 脳科学が解明する5つの原因と14の対策」では、これらのケアレスミスの原因と具体的な14の対策方法について詳しく解説しています。
ぜひご一読ください。